映画

2014年5月20日 (火)

さようなら バウスシアター

吉祥寺に『バウスシアター』というミニシアターがありまして、
メジャー作品からインディーズ、カルト、アニメ・・・と多彩なラインナップと、
小屋っぽい?小さな空間がなんとも大好きな映画館でしたが、
この6月で閉館することとなったようです。

大好きな映画館がひとつ、またひとつとなくなっていくなあ・・・・

ミニシアター全盛期に学生時代を過ごしたこともあり、
個性的なラインナップの小さな映画館がなくなっていくのは、
寂しいです。

バウスシアター 最後の宴も開催中。
観に行きたい映画もあるので、吉祥寺に足を運ぼう!
(ゲイリー・オ−ルドマンの「ドラキュラ」が観たい!
この映画で華麗な衣装を作られた、石岡瑛子さんも一昨年亡くなられましたね。)

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最後に観に行ったのは「トゥー・ザ・ワンダー」テレンス・マリック監督
なので、去年の夏だった〜。

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私の運営する、ちょっと個性的な布のお店、はなはっかです。
ご興味があれば見てみてください!
布のお店 はなはっか 

こちらは私のHP.
イラストレーターとしての仕事や彫刻作品などが見られます。
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2014年1月 6日 (月)

今さらながらフィールド・オブ・ドリームス

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とても有名な、秀作・・・であることは知っていたのですが、
ケビン・コスナーがそれほど好きではないこと、
野球映画にあまり関心がなかったこと・・・などなどの理由で
ずっと観ていなかった作品です。

お正月、猿長男と観るのにいいかな・・・と、
何気なく借りてきた訳ですが、
これが、想像していた感じとちょっとニュアンスが違って
思っていたよりずっと良かった!!

今さらながら・・・なので、
詳しいストーリーなどは割愛しますが、
ある日突然、自分のトウモロコシ畑で聞こえた
「それを作れば彼が来る」…という声。
最初は怪訝に思いながら、だんだん理由もなく
でも確固たる確信を持って、その声を信じ、
突き進んでいく主人公をケビン・コスナーが演じています。

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畑をつぶし破産寸前になりながら野球場を作る・・
ある日、そこに野球界を追放され生涯を終えた野球選手が現れて・・・・

その後、謎の声に従い、主人公は手探りで
その意味を考え、人を探し、あちこちを尋ね歩く・・・

自分が何に向かい、何のために行動しているのか、
その真意も明確につかめないまま、直感をたよりに
がむしゃらに行動してく主人公の姿は、妻と娘以外の人には理解できない・・・

最終的に、主人公がたどり着いたものとは・・・・

ちょっとオカルト的ともいえるファンタジーですが、
不自然さも気味悪さもなく、清々しく感動的。

理屈ではなく大きな力や予感、直感につき動かされて、
結果もわからず行動することは、
無謀なことかもしれないのですが、そこには絶対的な必然があるはずなのです。

私たちにとっても
そういう瞬間は人生のどこかできっとあるはずなのでは・・と思います。

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映画のラストは息子と和解できないまま他界した主人公の父、
まだ人生の希望に輝いていた若い頃の父との対面の場面、
そして、同じように不思議な力、直感に導かれてやってくる
たくさんの人々を暗示するシーンで終わります。

だれもが、心のどこかにかかえている人生の澱のようなもの、
それらが、アイオワのトウモロコシ畑の真ん中にある野球場で
解き放たれ癒されていく・・・

ここは死者も生きているものも、同じように心が解放され、
満たされていく場所なのです。

どちらかというと、長男が観るといいかなと思って借りてきたのですが、
これは大人が観る方が、より深く感じるところがある映画でしたね。

今の年齢で初めて観て、かえって良かったかなと思った作品でした。

それと、全編に漂う80年代の雰囲気が、なんだかとっても懐かしかったな〜


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2013年12月15日 (日)

アメリカン・ハッスル、もうすぐ〜

いよいよ「アメリカン・ハッスル」の公開が近づいてきました。

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以前もブログに書きましたが、
クリスチャン・ベール、ジェレミー・レナーと
好きな俳優が出演する上にデヴィッド・O・ ラッセル監督ということで
楽しみにしていた作品。

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クリスチャン・ベールのこの姿を初めて目にした時は衝撃でしたが、
他のキャストの妙な髪型AND70年代ばりばりファッションのインパクトもすごかったので、
段々気にならなくなってきたような・・・・

最近は、ちょっと映画館から遠ざかっているので、
劇場に足を運びたいものです。


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2013年10月22日 (火)

便利な未来、昔のSF

ひとつのものに、ひとつの機能。

たとえば、テレビ、ラジオ、レコードープレーヤー、体重計・・・・・
食器にだって、蓋つきのビアマグとか、かに用フォークとか、
基本的にひとつの用途限定で作られたものが少なくない・・・・

それがいつの間にか、ひとつのものにたくさんの機能、
多機能ってやつね、でも、この言葉すらも、
多機能が当たり前になってしまった今、あまり聞かないかも・・・・

最初はね、ラジカセ(もうこれが何かもわからない世代がいるんだよね)とか、
ウォークマンとか、そんなので「おおおおお〜」と感動していたけれど、
今はね、スマホに代表されるように、もうそれだけで何でもできちゃう
万能?選手が出現して、それが当たり前になっているんですね。

電話で、パソコンで、カメラで、ビデオで、ゲームで、時計で、
アルバムで、ラジオで、テレビで、話しかけたらお話だってしてくれちゃうんだから、
数10年前から考えたら、ちょっとしたSFです。

便利この上ないのだけれど、
体質的に超アナログな私としては、
ひとつのものにひとつの機能があたりまえで、
時間の流れもゆるやかで、なにか情報を得ようと思うと、
知恵を絞ってあれこれ奔走していた、牧歌的な時代が時々懐かしい。

こういうIT方面の進化からすると、
そんな牧歌的な時代は、旧石器時代なみの歴史の彼方・・・ってことになるのかしら・・・

それらを発明し使いこなす人間のほうは、
どのくらい進歩しているのか、
こちらははなはだ疑問。

過去に学べという言葉もある通り、
人のあり方というのは、いつの時代も変わらないもの。
技術の進歩と、人としての進歩を混同しないように・・・と思う今日この頃でした。

こんなことを考えていると、
昔のSF映画が観たくなります。

例えばSF映画の金字塔のひとつ、
「2001年宇宙の旅」

まあ、名作なので説明の余地はありませんが、
この映画の音楽の使い方がとても素晴らしくて大好きです。

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そして、対照的に、
ものすごくカルトなソビエトのSFコメディ、
「不思議惑星キン・ザ・ザ」
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製作は1986年なんですが、なんだかもっと昔の作品のような印象・・・
ソビエト連邦のSFコメディってだけでも、なんだかチープな印象なんですが、
この映画、内容も奇妙きてれつ、出てくる人も設定も
へんてこすぎて、ストーリーの説明もちょっと困難。

でもなぜか私はこの作品のVHSを所有していて、
ちょっぴりお気にいりの作品だったのですが、VHS、どこかにいってしまいました。

残念。

そのほかにも、いろいろな昔のSF映画を観ていると、
へえ〜、この頃は2020年にはこうなってると思ってたんだ〜とか、
もっと進化してるよ・・・とか、全然違うねえ・・・とか、
おお〜、結構あたってるね〜とか、いろいろ楽しめて興味深い。

でもやっぱり、人間のあり方はかわらないんだな・・・・・

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2013年10月 2日 (水)

エリジウム

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「エリジウム」

ただいま公開中の、マット・デイモン、ジョディ・フォスター主演の
ハリウッドSF大作です。

「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督・脚本。

観てきた訳ではありません。

数年前なら、あ〜、マット・デイモン久々のアクションSFね〜などと言いながら、
観に行ったような気がするのですが、
今となっては、ちょっと気分が複雑すぎて、
あまりにブラックだと感じるのは、私の考えすぎでしょうか・・・

大気汚染、貧困、人口増加、環境破壊によって、
地球上の生活環境は悪化、
少数の富裕層は、宇宙コロニーに移住し、豊かで恵まれた生活を享受している・・・

スラム化した地球で、過酷な労働にあげきながら、
工場で働く男マックスが、工場のトラブルで被爆し余命5日を宣告される・・・
地球上の劣悪な医療では治療が不可能で、
彼は、エリジウムでの高度な治療を受けるために密航を企てるのだが・・・

といった内容のようです。

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まずこの環境が破壊された地球の光景が、フィクションに感じられない・・・
主人公が工場で被爆のトラブルに見舞われる・・というのも、
富裕層だけが、悠々と安全な暮しを確保しているのも、
今の日本に住む私たちには、ものすごく現実的な設定に思えるのではないだろうか・・

映画自体は、ハリウッドのアクションSF大作らしいエンタテーメントらしいですが、
こういう作品をフィクションとして、風刺として楽しみきれない、
危機感が今の日本には確実に存在すると思うのです。

毎日、きれいな秋晴れの空を見ながら、
いつもと変わらず、風にそよぐ木々の葉を見ながら、
でもひっそりと、確実に、取り返しのつかない、
人類が体験したことのない汚染が進行しているんだという絶望感に
うちのめされそうになります。

今できること・・を、考えながら、
迷いながら、日々、一歩一歩進んで行くしかないのかな。

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2013年9月27日 (金)

世界一美しい本を作る男 シュタイデルとの旅

今日、友人と久々に映画を観に行きました。

渋谷はシアター・イメージ・フォーラム。

何年ぶりかな〜、この映画館。
いつも気になる映画を上映しているのですが、気がつくと終了していたりして
ここ数年、なかなか来る機会がなかったんです。

さて今日の映画は、
「世界一美しい本を作る男 シュタイデルとの旅」であります!

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ドイツのゲッチンゲンにある小さな出版社、シュタイデル社。
率いるのはゲルハルト・シュタイデル氏。

ほぼ彼の采配で、編集、レイアウト、印刷、製本まで自社で行い、
妥協せず、クライアントと1対1の打ち合わせを積み重ね
芸術とも呼べるような本を作り上げて行くのです。

印刷方法、紙質、インクなどはもちろん、
手で触れた時の紙の質感や、インクの匂いにまでこだわる徹底ぶり!!!

世の中は電子書籍などが蔓延し始めているのに、
徹底的にその手法も作品も哲学もアナログ!!

彼のクライアントは世界中、あちこちに・・・
映画では写真家との仕事が多かったけれど、
シャネルのデザイナーで有名な、カール・ラガーフェルドや
作家のギュンダー・グラスなど、そうそうたる芸術家やクリエイターたちも多い。

その徹底したこだわりと美意識、
丁寧な仕事ぶりを見ていると、ものを作るってこういうことだよなあ〜と、
気持ちを鼓舞されました。

と同時に日本では、こういう形のビジネスは成立しにくいのだろうなという、
一抹の寂しさも・・・

こういう方法で仕事をこつこつ積み上げ、
そしてそれを支持する作家や顧客がいて、
大規模ではなくとも、仕事として成立しリスペクトされる文化土壌を、
うらやましく感じつつ、元気をもらった映画でした。


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2013年8月14日 (水)

トゥ・ザ・ワンダー雑感

昨日、書いたトゥ・ザ・ワンダーに関して、
その後、なんとなく思ったことを。

人の心の移ろいやすさ、恋の儚さ、愛の裏切りなどは、
古今東西、様々な映画や文学に繰り返し繰り返し取り上げられてきたテーマであり、
それは永遠などではないという、ほろ苦い認識は誰もが感じているところかと思うのですが、
そこに仮に「永遠の愛は?」という命題をあえてなげかけるとすれば、
「神の愛」という答えがあるのかもしれません。

私はクリスチャンではありませんし、
キリスト教的神の愛に関しては、
よく理解はできていないのですが、
ちまたにあふれる愛を描いた映画と、この映画との大きな違いは、
あまりにも脆い人間の感情や愛と、普遍的なイメージのある神の愛への疑問を、
二重奏のように描いたところにあるのでは・・・と、思いました。

「愛」というものへの、根源的な問いかけですね。

テレンス・マリック監督は大学で哲学を専攻しているので、
そういうアプローチや切り口になるのも自然なのかなと思いますが、
今の映画界において、こういう作品つくりをする監督の映画が、
世界的な興行で上映されるということ自体に感謝したいですね。

男女の愛を考えたとき、
人間の感情は変化するものであるし、
人間自身も心身ともに年月とともに変わって行く。

そして変化するタイミングも速度にも個人差がある・・・

その変化の振り幅とタイミングを受け入れ、たとえどんな形であれ、
姿を変えて行く愛の形を許容する寛容さが必要なのかなと。

それを寛容ととらえるのか妥協というのかは、微妙ですね。

いつまでも出逢った時の恋の高揚感を持続させようと思うのは、
幻を追うようなこと・・・

でも恋の高揚感とそこからもたらされる充足感を永遠に求めるのも人の常・・・
というところに
数々のドラマが生まれるんですけどねえ・・・・

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何事も変わらないものはない・・・という考え方は、
日本人のほうが達観しているかもですね。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて
久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

こんな一説を、アメリカ人のテレンス・マリック監督の作品を観て
思い返すのも面白いことです。

そして神の愛。

神の普遍的な愛を信じる人間の心こそ、
「寛容」の境地に近いのではないでしょうか・・・

この映画でも、クインターナ神父が感じる、神の愛への疑問、
「あなたの姿を見たことがない」・・・という言葉。

それは、「あなたの愛を感じたことがない」ということに通じるのでは・・・

神を信仰するということは、
すべてを受け入れ受け止めて行くということにつながるのでは・・・と
宗教に詳しくない私がふと思った徒然事でした。

トゥ・ザ・ワンダー、もう一度観に行こうかな〜


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2013年8月13日 (火)

トゥ・ザ・ワンダー

テレンス・マリック監督の新作、「トゥ・ザ・ワンダー」を観てきました。

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寡作で有名な監督が、ここ数年、相次いで作品を撮っているのも嬉しいことです。

前作「ツリー・オブ・ライフ」はあまりにもスケールが大きい
壮大なネイチャー映像にびっくりしましたが、
今作は、「愛は永遠なのか?」というテーマで、
恋人たちの出会いから結婚、別れまでと、神の愛とは何か・・に苦悩する神父が、
紡ぎだす物語。

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パリの街角、そして美しく神秘的なモン・サン=ミシェルで
始まったアメリカ青年ニールとシングルマザー、マリーナの恋。

海をこえ、ニールの故郷オクラホマへと舞台は移り、
2人の関係も移ろい変化していきます。

テレンス・マリックらしい、断片的なカットと、
水や草原、空といった風景の描写が、まるで詩のようで
限りある命の儚さ、愛の儚さを感じさせて、
悲しいほど美しい。

登場人物のモノローグだけで、ほとんど台詞らしい台詞もなく、
ささやかな表情の変化やしぐさ、光や風景の変化で、
感情が表現されていきます。

ビザが切れてマリーナがパリに帰っている間に、
幼なじみの女性、ジェーンと親しくなるニール。

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しかし、パリでのマリーナの状況に責任を感じ、
彼女をアメリカに呼び寄せ結婚するのですが・・・・

一方で、貧困や病気に苦しむ人々のもとに歩み寄りながら、
神の愛に疑問を持ち始めるクインターナ神父。

自らの愛に自信を失った、ニールとマリーナもまた、
クインターナ神父に助言を求めます。

そもそも「愛とは何か?」みたいな、
ストレートで大きすぎる哲学的テーマを掲げて映画を作るなんて、
具体的な物語を構築すればするほど凡庸になってしまいそう・・・

この作品では、明確なストーリーがあるわけではなく、
何かものすごく大きなドラマが起きる訳でもない、
登場人物の記憶や出来事が、
フラッシュバックのようにくりかえされる映像に
好き嫌いが別れそうですが、
テレンス・マリックらしい、すばらしい映像叙事詩に仕上がっていると思います。

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前作、前々作から撮影監督を務めているエマニュエル・ルベッキの撮る映像の
美しさとマリック監督の世界観が、ぴったりあっていて、
その映像とともに流れる音楽も印象的でした。

今回は、いろいろなクラシック音楽が使われていましたが、
なかでもチャイコフスキーのメランコリックな「舟歌」の
メロディーがぴったりだったし、
ワーグナーのパルジファル前奏曲も荘厳な感じで映画を引き立てていました。

モン・サン=ミシェルも文句なく美しかったですが、
アメリカの原風景のようなオクラホマの枯れ草色の草原が、
とても心に残りました。

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マリーナ役がオルガ・キュリレンコ、
ニールにベン・アフレック
ジェーンにレイチェル・マクアダムス
神父にハビエル・バルデム。

キュリレンコは最近活躍していますね。

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この映画でも、ほぼ彼女が軸になって物語が進んで行きますが、
パリからオクラホマにやってきた異邦人、
愛を追い求めて、愛を自ら握りつぶしてしまうような
どこか不安定な女性を好演。
ベン・アフレックは、ちょっとこの映画のイメージじゃないかな?と思いましたが、
台詞がほとんどなく、いい撮られ方をしていたように思います。

ハビエル・バルデムの存在がいろいろな意味で大きかったかな。
恋人達の愛の話と、神への愛への話が並走し、
ハビエルの重厚な存在感があって初めて、
物語のテーマに複雑な重みが加わったように思います。

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マリック作品は、エンタテイメントではありませんが、
よくいろんなレビューで観られるような、難しい芸術映画といった一言で
くくられるようなものでもないと思います。

今作品も、あまりにも美しすぎる映像と音楽に浸りながら、
日常を離れて、愛や人生、人の心や命の儚さに思いをはせてみる・・・
そんな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。


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2013年8月 5日 (月)

太陽がいっぱい

夏休みですね。

我が家も3人の子供達が夏休み突入で、なんだか変則的な毎日です。

で、先日、猿長男を誘って映画に行ってきました。
私の観たいのにつき合わせた形ですが、リバイバル上映「太陽がいっぱい」

そうそう、あのアラン・ドロンの出世作。

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これです!

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これこれ!!

新宿のミニシアターでしたので、座席数は少なめとはいえ、
モーニングショーでほぼ満席。

実はこの映画、何度も観ていますが、スクリーンでは初めて。

昔はよく日曜洋画劇場とかで放送していましたね。
ビデオやDVDで観直したことはあるけれど、スクリーンで見たかったのだ。

何と言ってもアラン・ドロンの暗い瞳と、華やかでクールな美貌の印象が強烈で、
殺される御曹司のどら息子役のモーリス・ロネの印象が薄かったのですが、
今回久しぶりに観直して、モーリス・ロネもいい味を出しているなあ〜と、
しみじみしたのが収穫。

モーリス・ロネといえば、「死刑台のエレベーター」や「鬼火」。
ドロンのような華やかさはありませんが、渋い色気があります。

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もちろん、ヒロインのマリー・ラフォレも魅力的。

舞台となるイタリアのセピアがかった風景と、
どこまでも青い海の鮮やかな色彩との対比も、
ニーノ・ロータの有名すぎる旋律も、
すべてが美しく、やはり永遠の名画だなあ〜と、あらためて感動。

そういえば、「太陽がいっぱい」といえば、
原作が同じ「リプリー」という映画がアメリカで作られましたね。

あくまでも同一の原作ということで、リメイクではないそうですが、
あまりにも有名な前作に対抗するには、ちょっと残念な印象。

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どうやっても、あのアラン・ドロンの強烈な印象が観る人の頭によみがえる中、
マット・デイモンが同じ役っていうのもねえ・・・・・

いえいえ、私はマット・デイモンが好きですし、いい俳優ですし、
この映画でもよい演技だったと思いますが、
そういうことでは全く太刀打ちできない、
あまりにも完成された前作の壁が大きすぎでした。

ただ、「リプリー」で印象に残ったのが、
モーリス・ロネ演じたお金持ちの放蕩息子役のジュード・ロウ。

アラン・ドロンばりのクールな美貌を持つジュード・ロウ。

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残酷で気まぐれ、モリース・ロネ以上に、傲慢な冷ややかさを感じさせる演技が、
どこか、「いい人」風なニュアンスがあり、
やぼったさを強調した役作りのマットとの対比で、
とても印象的でした。

そして脇役でしたが、マットに惹かれる女性役ででてきた
(この役はアラン・ドロンバージョンでは出てこない役です。)
ケイト・ブランシェットが、ものすごくよかった!

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「太陽がいっぱい」と比較しなければ、これはこれで
面白い映画だったのですが、そういう意味ではちょっとかわいそうだったかも。

あ〜、なんだか、「死刑台のエレベーター」や「地下室のメロディー」「山猫」なんかが
観たくなりました。

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2013年7月 5日 (金)

吉祥寺バウスシアターでマリック特集

今回も地元ネタですみません・・・・

先月、テレンス・マリックの新作のお話を書きましたが、
なんと吉祥寺のバウスシアターにて
「トゥ・ザ・ワンダー」上映を記念して、
テレンス・マリック特集を開催するらしいのです。

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トゥ・ザ・ワンダーより

ミニシアターがどんどんなくなっている現在において、
都内でも頑張って良質の映画を上映している、
吉祥寺バウスシアター。

映画も、いかにもミニシアター向けなものから、
けっこうメジャーな作品まで幅広くチョイスしている柔軟な姿勢がポイントかも。

ミニシアター全盛期に学生時代を送っていた私としては、
懐かしい雰囲気の映画館です。
しかも家から近い!!

で、テレンス・マリック特集ですね。
≪ 7/27土)~8/9(金)テレンス・マリック監督特集≫
『天国の日々』『シンレッドライン』『ニューワールド』の3本すべて35mmでの上映です。
新作『トゥ・ザ・ワンダー』もバウスシアターで8/9日(金)より公開。

とのこと。
「ニューワールド」をスクリーンで観られる〜
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うれしいかぎりです。
家にDVDもあって、何度も観ているんですが、
DVDでもため息ものの美しい映像をスクリーンで観られたら・・・と
思うとかなりうれしい!
「天国の日々」もいいな〜

早速、夫を誘ってみたところ、
「今、仕事が忙しくて疲れているから、テレンス・マリックの映画なんて、
始まって1分で即寝る。もっと体調のいいときにね。」と
断られてしまいました。
まぁ、疲れているとき向けでなないからな〜。

ま、1人で行くか・・・・・・・

そして、テレンス・マリック特集の前は、
レオス・カラックス特集!

ポンヌフの恋人  また観たいな・・・
Original

汚れた血  ビノシュ、若いです。
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懐かしいな〜。

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